2014年1月12日日曜日

ラノベかアニメのプレゼンの準備をしていたら変な展開に巻き込まれた

次の日にラノベ原作らしきアニメについて壇上でプレゼンテーションをする予定になっていた。

地下鉄駅直結の綺麗なビル群のロビーのようなフロアで監督と会った際、色々質問しようとしたところ、テレビのリモコンとも携帯電話ともつかないものを渡されて「ファンブックに書いてある番号を押せば、それに関わったアニメーターか脚本家につながるから」と言われて監督は去って行ってしまった。ファンブックは持っていなかったが、思い出そうとすれば内容が頭の中から出てくる状態であった。

とりあえず181番を押した。1、8、1と押したのではなく181と書かれたボタンがあったからとりあえず押したのだ。その他のボタン配置はうやむやで覚えていない。そうしたら場面が変わって、アニメーターらが集まる、天井が低い普通の作業場にいた。どうやらここで作画をしているらしい。脚本家も同じ部屋の別フロアにいる。先程のビルの中のフロアなのかもしれないが、先程のビルのように綺麗で新しいというわけではない。普通の民家のような内装であったが、そこそこ小奇麗に整頓されていた。

181番のボタンを押した反応で電話が鳴っているアニメーターがいて、早速呼ばれた。人のよさそうな感じの人で安心した。ただ、裏話といったものを少し話された後は、ただ雑談が続くばかりだった。作業環境について面白そうなので、話を聴いている振りをしてコンピュータばかり見ていた気がする。詳細は覚えていない。

そうしたら、別の脚本家かアニメーターの人に呼び止められ、そのまま食事に行くことになった。この人も知らない人だが、気さくな人だった。小奇麗なビルの通路を歩きながら「いや、お腹すいていたのと、ちょっと外に出て気分転換したかったんだよね」みたいなことを言っていた。しかしこのビル、地下鉄駅と直結していて商業施設も入っているはずなのに、全く人と全く出くわさない。早朝か深夜か田舎かというくらいであった。白っぽい石材を使った白っぽい綺麗な印象的なビル内装である。

場面は変わって上階にある食事がとれるカフェのようなところにやってきた。さきほどの人は座って何かを注文しているが、私はまだきょろきょろしていた。窓があって空が綺麗に見えて、カフェのフロア以外にも展望室的な役割もあるのだろう。黒っぽい半球のオブジェとそれを囲むように植えられている観葉植物も印象的だった。

私もカフェに入った。この階の丸っぽいフロアの真ん中あたりに相対的にこじんまりと存在するカフェであった。ここも白っぽい材質の外装なのは変わらない。

カフェに本棚があるのを見つけて、私は何故か本棚をくまなく探していた。何を探しているのかはよく分からない。そうしたら、カフェの席に中学時代の知人二人がいた。小学時代に多少遊んだだけで、特に友人というわけではない人だ。その知人二人が私に対して冷やかしの声を浴びせる。内容は「社長令嬢と結婚」といった感じの意味不明なものだった。一緒に来た脚本家かアニメーターの人は困った顔をしている。私は「それはいとこだし」と意味が分からない言い訳のような発言をしていた。全く意味が分からない。

そんな冷やかしの声を浴び続けながら私は本棚を探していた。たぶんプレゼンテーションに役立つ資料を探していたのではないかと思う。

冷やかしの声が終わらない中、一人の小さな、小学生くらいの女の子が入ってきた。全く知らない子である。その子は、冷やかしの声をかける二人に対し小さなぼそぼそとした声で話しかける。それでも不思議と離れた席にいる私には断片的に聞こえた。「おがたさんは……だから……で……」そしてその後の発言に脚本家かイラストレーターの人と一緒に驚いて声を出してしまう。「だから皇族なのよ」。こちらは二人で「皇族なわけないでしょ!」って何度も言っているが、冷やかしの声をかけつづけていた側はなぜか驚いて、黙ってしまったようだった。女の子の目は真剣なまなざしでこちらを見ている。

場が膠着状態になってしまったので、「調べるためにパソコンを取りに行ってくる」と言って私はホテルの部屋へ向かうことにした。本音を言えば、いつプレゼンテーションをするのかを知りたかったのと、スライドが一枚も出来ていなかったので、カフェで内職をしたかったという思惑があった。

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