2014年1月13日月曜日

不思議の国の試験監督

突然午前9時過ぎの広い教室。誰だか分からない物理の先生と私がいる。

そのせっかちな物理の先生は、私に色々な用紙の束を渡してくる。これは試験用紙…、これは前回の講義の補足資料、これは解答用紙…。バラバラに渡してきて、用紙を確認してもそれが何であるか何故か分からない。紙束が混ざらないように肩に背負うのが精一杯だった。先生に確認しようとしても、うやむやな返事を返され、しかもちゃんと仕事はするようにと念を入れて言われてしまう始末。先生は急ぎ立ち去ってしまう。うまくやれる自信が全くないその仕事に冷や汗をかくしかなかった。

用事があったのか、次の試験までの10分の休憩の間に別の教室に行った。途中で案内の女性に「…に行くにはこっちです」といったようなことを言われて、それに従って歩いてきた。そこも休み時間中で10分後に試験があるようだった。ただ、周囲での内容を聴いている限り、この試験は歴史数学の授業のようなものの試験で、平易な数学の問題をやるだけだとわかり、自分がここにいる意味が無いということをさとって、さきほどの物理の先生と話していた教室に必死で走って戻る。階段を急いで降りて建物を出て、キャンパスを走る。どこだか分からないけど走るしかない。途中、さきほどの案内の女性に「そっちは…ではないですよ」と大声で言われたが、一心不乱に走っていて気にしている隙がない。方向感覚も無いので、とりあえずさきほど歩いてきた道を逆戻りするので精一杯であったが、さきほど歩いてきた道すらもう分からない。肩に載せている紙束を落とさないように走るのが精一杯だった。

場面は一気に変わって正午ごろ。仕事が一段落したのか、なぜか心は穏やかだった。狭い部屋の中で、残った紙束を整理しながらコーヒーをいれていた。いれたてのコーヒーを注いだカップに砂糖を入れようとしたが、砂糖入れが家庭用ゴミ箱ほどの大きさもあり、なぜか担いで入れることになった。シンクに置いて砂糖をスプーンで取り出し入れていたが、なぜか蛇口が砂糖入れの中に入っており、蛇口から漏れる水が砂糖入れに入って大いに慌てた。その時、また見知らぬ女性に砂糖入れを扱うときのことを注意されたことが回想されたものの、そんなことがどこであったか、記憶だけがあって実際の場面がどこか思い出せず、また悩んだりしていた。結局コーヒーに口をつけなかった。

夕方、某氏が運転する自動車に乗っている。干支が一回りくらい若いけど外見が若くない某界隈で有名な青年だ。会社から内定が出たこと、論文が一段落したことを半泣きに近い状態で熱く語っていた。その割に自分を卑下ばかりするので、私が10年前に会社に入ったときは後先考えずとりあえず入社して周囲にライバルも仲間もいない中で最初の数年間頑張ったんだぞ、といった中立的というか何も考えられない状況であったとか、そんなことを語っていたような気がした。運転が荒いというわけではなかったが田舎の冬道であったので若干乗り心地に不安を感じたものの、どこだか分からない目的地に向かう自動車の中で10年間のことと朝からのことを回想して、本当にこれで大丈夫だったのかなと不安というか疑問に思いつつも、不思議な安堵感に包まれながら自動車が進む方向を見ていた。

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